生活を営む上で絶対的にかかせないのは水である。
絶え間ない水を得る事が、人々の幸せに繋がると信じ、滝にねがいを込め祈った昔。
神の修行、精神の鍛錬、宗教的に特別視するほど、滝は神聖な場として扱われている。
滝壷にたたきつけられる水音、しぶき、うねり、泡、激しいエネルギーを発散する中、
何百年も何千年もかけてできた滝の自然な構成は優しい空気に包まれ、
心を和ませ、癒される心の拠り所である。
薄暮時のキアロスクロー的陽にシャッター時を会わせる。
薄暮の陽は、はかなく短い、微かな油断で自然の陽は消え、闇となる。
緊張の瞬間である。
薄暮時の山水は何処からか舞い降りて来た羽衣のような繊細さと
艶やかさを持ち合わせうっとりする程美しい、
しかし、闇はこの場から逃げだしたくなる程の恐怖感があり心を揺さ振る。
美しいのか?怖いのか?強力な神秘性に出会う。